トルコ的危機管理
97年2月7日トルコ第三の都市・イズミルを定刻15時半に出発した長距離バス(ベンツ製)での出来事である。パムッカレーを過ぎて、カイセリに向かう途中、アフィヨンの手前の山中で、エンジントラブルで止まっていたトラックを避けようとして、バックした際に、左の後輪を雪をかぶっていた道路脇の溝に脱輪して、大きく傾いた。深夜の1時を過ぎても、1台の後続車も対向車もない凍結した狭い山道で、心細い上に、言葉も通じなく不安が募るばかりである。こんな時に運悪く運転手の携帯電話も電池切れらしく、連絡も取れない。30分後にはパトカーは来たものの、一旦帰ってそれからが待ち遠しくて何と長いことか。バスの暖房も切れた。寒くって両足をさすりながら、タオルをリュックから取り出して体に巻いた。新聞紙もありったけ取り出して、体に巻き付けた。仮眠していると電気も消えていて誰もいなくなっていた。ここで死ぬのかと思った。それから2時間も経っていたのだろうか、やっと500m離れた小屋へ連れ出されストーブにあたり、熱いチャイを勧められた。トイレもすませ、やっと人心がついた。やっとレッカー車が来て脱輪したしたバスが動き出したのが3時間後、その間騒ぐでもなし苦情を言うでもなし、「インシャラー」ー神の意のままー朝までには何とかなるさとばかりに冷静そのものである。素早い台車の手配や緊急時の看護や救急等はどうなっているのであろうか。それからも、小石を弾いてガラスが割れたり車輪を取り替えたりで、30時間で到着のカイセリが、17時間も余計にかかったのに、運転手にニコニコしながら降りてゆく乗客の鷹揚な態度に、「あわてない」「あせらない」「あきらめない」「あてにしない」「あたまにこない」というトルコ人の性格をさらけ出しているのを垣間見た。

トルコへの思い入れはどの文章からもにじみ出ています。それは庄爺さんの人柄が、優しく、鷹揚に観察したり、素直に受容されるからでしょう。好意的で、友愛に満ちている内容は読んでいても気分もよいです。皮肉や、批判もなく露骨に嫌悪されることもないのがトルコ人の良さですから、よい経験をされましたね。8/17は、先日の同期会のプログラムの表紙絵を描いてくれた金沢市在住の滝冨士子さんが国画水墨院展で、会長賞を受賞されたので上野都美にいってきます。先日、磯花火に出席していました。
今後もこの機会に、トルコを少しでも理解していきたいと思います。
投稿: 彰子 | 2008年8月11日 (月) 15時09分